スロットルのアイシング

こんばんは~!

店長の山口です。


今日もほんとに寒かったですね~
朝から氷点下・・・

日中もほとんど気温は上がらず、お客様が立ち寄りやすいオープンな当店ピット(笑)は、まるで冷蔵庫の中・・・((゚Д゚ll))


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お昼前、洗車をしようとブラシを持つと、このとおり・・・

洗剤ごと、ブラシもスポンジも凍ったまま~

こうも気温が低いと、なにかと効率悪いですね。
身体も動きが鈍るし・・・
指先が悴んで、思うように作業が進まね~

でも、後半は対応策が見つかりました

近所をちょっとランニングしてきて身体を温め、あとはそれをキープするように一心不乱に作業する
もう機敏に動き過ぎて、明日筋肉痛になるくらいに

これですね(笑)


いや~・・・しかし寒すぎ







今回の記事は、今日のような気温が低い時に起こったトラブルについて。


先月、この冬何回かめの「最強寒波君」がやって来た日、
午前中にお客様からお電話が。


なんでも、早朝にスクーターで通勤中、途中でバイクが止まらなくなったと・・・
止まろうとしてもブレーキを掛けていないと進んでしまうとのこと。


スクーターなので、自動遠心クラッチのリターンスプリングが切れて、クラッチがつながった状態になっているのかな・・・?

ひとまず、帰宅する際に怖いので診て欲しいとのことでしたので、お勤め先まで念のため代車を積んでお伺いしてきました。

お昼過ぎに到着、さっそくバイクを診せて頂いたのですが、、、

あれ?
なんとも無いよ?


症状が発生した時のことを詳しくお伺いすると、時間は朝の7時前。
緩い坂道の直線道路を登っていって、下りに差しかかったあたりから違和感を感じられ、その後の信号待ちでブレーキを掛けていないと飛び出しちゃう勢いでエンジンが唸って・・・

お勤め先まであと少しだったので、なんとかブレーキを握りながら辿り着いたと・・・



なるほど、、、
クラッチじゃないですね。



お勤め後のお帰りには代車を使って頂くこととして、バイクをお預かりしました。

おそらく、
アイシング現象では?


この日のような気温が非常に低く、雪が降りそうな湿気もある条件で発生する現象で、エンジンに燃料と外気を吸いこむキャブレターの中が凍りつくことで発生するトラブルです。

症状としてはエンジンが止まってしまったり、不調になったり。

また今回のように、スロットル(アクセル)グリップの開閉に連動して動くキャブレター内にあるスロットルバルブが凍りつく現象も。
スロットルバルブが開いた状態で凍りつき、スロットルグリップを戻しても開いたままになってエンジン回転が下がらないんですね・・・

怖い怖い


現在主流のフューエルインジェクション(FI)車ではこの現象は起こりにくいのですが、少し前のキャブレター車では機種により発生の可能性があります。


対策としては、気温が低すぎるときは急激にアクセルを回さないとか、アクセル全開状態を避けるとかぐらいしか無いのですが、少しでも発生しにくいように処置をすることとしました。


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バイクは、ホンダ クレアスクーピー

この機種はアイシングでの事象をあまり聞かないのですが、ひとまず可能性を潰していきます。


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キャブレターにアクセス。
・・・の前に、かなりキャブ周りが汚れていたので、まずクリーニングしました。

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キャブレターを摘出。

バキュームピストン式のキャブレターなので、アイシングでのスロットルバルブ張りつきは珍しいのですが・・・
また、スクーピーの場合はラジエターの冷却水をキャブレターにも供給して、キャブ本体の温度が低くなりすぎるのを防ぐ「キャブヒーター」も装備しています。

なので、スロットルワイヤーやその関連部分も、清掃、点検、注油をして行きます。
汚れは水分を保持して凍りつく原因になりますし、油分がまったく無い状態も凍りついた時に貼りつく原因になります。


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吸入負圧で開く、負圧式スロットルバルブ。
アクセルグリップに連動して動くバルブは別にあるのですが、こちらも汚れや小キズがひどいので清掃と修正を行います。


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簡単なキャブレターオーバーホールになっちゃいましたね。


しかし、アイシング現象が発生している状態で原因個所の確認が出来ませんので、可能性のあるところは万全にしておきましょう。


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ここで凍りつく可能性は低いですが、ハンドル側のスロットル関連部品をクリーニング、注油をしておきます。
めちゃアクセル操作が軽くなりました



ちなみにアイシング現象によるスロットルバルブ固着は、スロットルワイヤーがオープン(開く)側だけを装備した機種で起こります。

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スロットルバルブを閉める動作を、キャブレター側のリターンスプリングで行っています。
スプリングのバネの強さでは戻せない凍りつきが発生すると、エンジン回転も下がらなくなってしまいます。



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スロットルワイヤーがオープン側とクローズ側の2本装備した「強制開閉式」は、キャブレターのリターンスプリングに加えてアクセルを戻す動作に連動してクローズ側ワイヤーを引っ張ることが出来ますので、この現象は起きにくいので安心。


少し年数の経過したバイクは、普段は快調でも極端に寒かったり、または暑かったりした時に思わぬトラブルが発生するものですね。

定期点検などでのクリーニングや注油も、トラブルを未然に防ぐ手立てとして大切になります。



今回の作業のクレアスクーピー。
その日のうちに作業完了。
代車で直接お店に寄って頂き、お返し致しました。

その後さらに強烈な寒波君が何度かやってきていますが、症状の再発は無いようです。

明日もさらに低温が続くようですので、徹底的にやっておいて良かった♪



ではでは、
明日は私、一日講習で缶詰に・・・

朝も早いので凍結大丈夫かな~Σ(ω |||)





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