ジョルノのエンジン修理

ホンダパルスウイング
店長の山口です


今回もメンテナンス記事でーす!

先日修理で入庫した、ジョルノ

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エンジンが止まってしまった・・・(T_T)
ということで、引きあげて診断してみました。


どうも、エンジンオイルの交換をずっとしていなかったようです。
1万キロ近くのかなりの距離オイル無交換・・・


エンジンの焼き付きが疑われる初期診断結果でしたので、
まずお客様に連絡を入れます。

お客様のご要望は出来たらこのジョルノに乗り続けたい、ということでしたので、分解して本格的な見積もりを出していきます。


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エンジンを車体から降ろし、分解して損傷のある部分と交換、修正のプランを作っていきます。


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ピストンはこのように、オイル分が無いカラカラでザクザクの状態・・・


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当然、シリンダー内壁もザクザク・・・


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クランクシャフト大端部、ベアリングは微妙・・・


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クランクシャフトのコンロッド小端部に、ピストンピンが焼き付いた痕跡があり、クランクシャフトの交換が必要の診断です。


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カムシャフトやロッカーアーム部はなんとか再利用可能かな・・・

オイル交換をしなかったことでオイルが劣化し、潤滑不足になり焼き付いたようです。
燃焼で高温になる部分のダメージが目立つ、典型的なパターン。

エンジン内部の大物パーツがダメージを受けている状況です。
修理見積もりを出してみると、12万円ほどとかなり高額に・・・

ここまでの費用を掛けるとなると、今のバイクより走行の少ない程度の良い中古車も購入できる価格帯になります。
そのあたりの、先を見た経済的なことも含めて、担当の山下がお客様にご連絡。

まあ、普通は直さずに、乗りかえになることが多い案件です。


お客様は、
「修理でお願いします!」


電話を切ってしばらく、
・・・・・・・
な、顔の作業担当の山下(笑)



聞けば、お兄様から譲り受けた大切なバイクだそうで、
直るなら、やっぱりこのバイクに乗りたい!! と、



お任せ下さい!
しっかりと元通り、いやそれ以上に修理しましょう!

山下ー!
気合い入れてかかるぞ~


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こういった時間のかかる修理、なんやかんやと言って断ってしまうバイク屋さんが多いと、ベテランライダーのお客様から聞きます。

当店は現実的に修理が可能なのであれば、お客様がこだわりを持ってご希望される場合、喜んでお承り致します。


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よし!
エンジン復活



今回のエンジン焼き付きの原因は、お客様がお兄様からバイクを引き継ぎ、エンジンオイル交換が必要だということをご存知なかったことです。

修理納品時に、改めて購入時と同じように商品取扱い説明をさせて頂きました。


当店でご購入のバイクを、ご家族、ご友人に譲られといった場合、
ご要望頂きましたら、
新しくオーナーさんになられる方に取扱い説明をさせて頂きますよ!

当店で購入頂いたバイク、オーナーが変わっても永く乗って頂きたいです。



CBR600RR タイヤ交換

また寒くなってきましたね~

午前中よりお昼間の方が寒くなって・・・
明日の朝、また凍結注意ですかね


レース用ハイグリップタイヤを履いたCBRで
毎朝の通勤が怖い・・・
店長の山口です(笑)


さて、皆さん、春に向けてタイヤのチェックはしていますか?

タイヤの残量や空気圧のことじゃないですよ。


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こんな感じのクラック(ひび割れ)、出来てませんか?

タイヤのゴムが劣化してできてくる、こういったひび割れ。
古くなってくるとタイヤの側面(サイドウオール)などに良く見られ、タイヤの交換目安として案内もされています。

でも、写真のタイヤには側面のひび割れはほとんど無く、接地面(トレッド面)の一部に細かなひび割れが点在していました。

サイドウオールのひび割れと違い、タイヤバースト(破裂)の危険性は低いと思いますが、接地面のゴムが劣化し固くなっている証拠でもあります。

タイヤは温まってゴムが柔らかくなり、路面に喰いつく性能が上がります。
なので、今の季節のように気温や路面温度が低い時は温まりにくく、走り始めは注意が必要になります。

この写真のタイヤのようにゴム自体が硬化してしまっていると、温まるのにも時間が掛かり、また温まっても本来の柔らかさにならずグリップ性能が非常に落ちてしまいます。



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お客様のバイクは、ホンダ CBR600RR

女性のお客様です。
CBR600RRは車重の軽さや扱いやすさもあり、女性のオーナー様も多い機種です。

ミドルSSクラスのバイクですので、標準で装着されるタイヤもどちらかというと「ハイグリップ系」のタイヤです。

「ハイグリップ系」タイヤは、タイヤが本来の性能を発揮する温度に温まっていないときは性能が落ちるという特徴があります。
また、柔らかいが故、トレッド面の劣化によるひび割れもおきやすい傾向。


女性ユーザー様の場合、サーキット走行も可能な性能をタイヤに求める方は少ないのではないでしょうか?
どちらかというと、扱いやすく、タイヤグリップ力も安定していて減りにくいタイヤをお求めになる方が多いですね。

そして、
タイヤ価格もなるべくお安いもの

今回のお客様も、そんなご要望をお伺いしておりましたので



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ミシュラン パイロットロード2

こちらをご案内して、装着致しました。

ミシュランの中で、ツーリングスポーツカテゴリーのタイヤになる「パイロットロード」は、現在は「パイロットロード4」になっていて、このタイヤは二つ前のモデルになります。

新しいモデルの方が、それぞれ性能が良くなっている部分もありますが、この「パイロットロード2」は当時人気モデルだったこともあり、生産工場を変更して当時の性能のまま価格を抑えて現在も販売されています。


特にタイヤにこだわりは無いが、実績の無い安いタイヤも不安・・・
という方にはお勧めですよ!

さすが人気モデルだったこともあり、ハンドリングの自然さ、グリップ、ライフともに普通のツーリングユースにマッチします!

お値段もこのCBR600RRの前後タイヤ交換で、タイヤ代、交換工賃、廃棄タイヤ処分費を含めて、
5万円 を切ります


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タイヤのデザインもオーソドックスで、安心感のある顔ですね。


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価格を抑えた欧州メーカーのタイヤなので、タイヤの軽点マークがありません。

軽点マークのある国産タイヤより、タイヤ交換時の重量バランス調整にひと手間増えちゃいますが、そんなの関係なくしっかりバランス調整もしていますよ。

*** 軽点マーク ***
タイヤ単体の円周上でいちばん重量が軽い部分に付けられるマーク。
ホイール単体の円周上でいちばん重い部分と合わせることで、タイヤとホイールとセットでの円周上重量バランスを合わせる際の目安になる。
重量バランスが大きくずれていると、重さのずれが振動となり、高速走行時などでハンドルの振れなどの原因になります。



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作業完了後のテスト走行。

バランスがとれているか、タイヤ交換時に着脱したブレーキ、ホイールアクスル、チェーンなど問題がないかのチェックをしています。
ついでに、軽く新品タイヤの最初の馴染みを出しておきます。


しかし、このカラーリング、少数派なので新鮮♪
カッコいいね


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今日の午前中の空

いい感じだったのになー。゚(゚´Д`゚)゚。

春よ来い


VTR250 フューエルポンプの故障

こんばんは!
店長の山口です。


今週は少し暖かいですね♪

その影響か、今日も朝から電話とご来店が途切れることなく
ありがとうございます

この週末も点検とメンテナンスのご依頼、いっぱい頂きました!

の本格的なバイクシーズンに向けての準備、お済みですか?
行くぞ!ってときに気持ち良く出発できませんよー

ご来店、お電話、お待ちしております



さて今日は、当店でもお乗り頂いているお客様が多いこの機種!

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ホンダ VTR〈250〉

昨年惜しまれながらも生産修了となったモデルです。

1982年にデビューした「VT250F」で初めて搭載された「水冷90度V型エンジン」
ホンダ伝統のこのV型エンジンをその時代に合わせて進化させ続け、優れた燃費、耐久性能と扱いやすい特性が魅力のエンジンでした。

このエンジンを最後に搭載していた機種がVTRです。


あ、ちなみに、ただいま、、、

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先代の VT250Fc 
良い素材を見付けましたので、の~んびりですがレストア中です。

そのうち完成する予定?(笑)



お話を戻して、

このVTR250の最終のモデルタイプになる、2009年以降のPGM-FI採用のモデルの故障について。

耐久性能に優れたエンジンと扱いやすい車体ですので、走行距離を乗って頂いているお客様も多いですね。
そんな走行多めのVTRで、全部ではありませんが以下の症状でお困りの場合はこれが原因かも・・・


エンジンを始動してしばらくアイドリングが安定しない。

暖気後も走らせていると時々信号待ちなどでエンストしてしまう。

自分では気が付かなかったが、仲間に乗ってもらうとパワーが無いように感じると言われる。



こんな症状がある、走行距離が4万キロ~5万キロほど走ったVTRの場合、何をしても改善しない場合はフューエルポンプがあやしいです。


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フューエルポンプ

燃料(ガソリン)をタンクから一定の圧力をかけてインジェクターノズルまで送る部品です。
結構お高い部品ですので、こいつが原因とは思いたくない部品なのです。

たぶん、ここに至るまで、スロットルボディーの清掃、アイドルエアーコントロールバルブの点検清掃(または交換)、2次エアの流入の点検、点火系統などの点検、エンジン圧縮圧力、カーボン堆積などの点検・・・

いろいろ手を尽くすケースが多いと思うんですね

でも・・・いまいち的はずれ感のある感触・・・

んで、フューエルポンプの燃料圧送圧力(燃圧)の点検も当然することになるんですが、微妙に基準値の下の方に入ってたりして・・・


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もう少し圧力あげたくて、ポンプフィルターを清掃してみたり。


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ポンプ本体を可能なところまで清掃してみたり。

中身のリペアパーツの設定があれば、まだなんとかなりそうな気がするんですが・・・


ほんの少し改善する程度ってのがほとんど。


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で、フューエルポンプ、新品導入

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劇的に改善します!


エンジン始動からアイドリングの安定。
そして普段VTRに乗ってるオーナーさんは慣れちゃてて意外と気が付いてないパワーダウン。

一気に解決!


距離が伸びてるVTR250でエンジンの不安定さにお困りの方で、何をやっても改善しないって方はこれかもです。

エンジン本体は、それこそ10万キロなんてただの通過点
って思えるほどの耐久性を持つバイクです。

直してもっと乗ってあげて下さいね!
少々、値は張りますが・・・



では~




リード110 24カ月点検

こんにちは。


今日は先日作業させて頂いた、
リード110の24カ月点検。


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先日のブログ記事
「定年退職、おめでとうございます!」

で、滋賀県草津市から引き取って来たバイクです。

今までは草津市のお勤め先まで、最寄りの駅からの通勤用で毎日お使い頂いていました。
定年を迎えられて、これからは高槻で日頃のお散歩用として活躍してもらいます。


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駆動変速系を分解整備。

走行距離は2万キロを少し過ぎたくらい。

このリードはかなり前、1万キロになる前に一度「12カ月点検」をさせて頂いたっきり、きっちりとした点検はせずに今に至ります。

高槻と草津、距離がありますからね・・・
高速使うとあっという間ですけど、原付2種は高速走れないし。

今回は暫くぶりの点検ということで、より点検項目の多い「24カ月点検」を実施します。


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ドライブベルト。

スクーターの多くは、このようなVベルトを使ってエンジンの回転を後輪に伝えています。

ゴム製の部品ですので、経年劣化によるひび割れや亀裂、また擦り減って細くなってしまいます。
放置して使い続けると燃費の悪化などの原因にもなり、最悪の場合は切れてしまって走れなくなります。

今回は摩耗限度の幅まであと0.1mmの擦り減りとなっていましたので、新品の部品に交換しました。


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こちらは、クラッチ。

遠心力を利用した自動クラッチで、オートマチックのスクーターにとって重要な部品です。
クラッチの摩耗が進むと異音が発生し、最悪の場合は前に進まなくなります。

スプリングなどの構成部品も点検して、変速と駆動力の伝達が正常か点検します。

主に平坦路が多く、ストップ&ゴーも少ない通勤経路でお使いでしたので、クラッチの消耗は少なめ。
使用条件で大きく傷み具合が変わる部分でもあります。


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変速を司る、プーリーとウエイトローラー部分。

ここは適切な変速を行う為の部品で、ローラーは摩耗していきます。
相手側のプーリーも摩耗していきますので、そちらもチェック。


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摩耗は思ったほどでは無かったのですが、ドライブベルトを新品交換することもあり、バランスを取ってこちらもローラーを交換。


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変速装置が収まるケースの中。

ここはベルトやクラッチ、その他構成部品が摩耗した削りカスが溜まってしまいます。
その削りカスが色々と悪さをする原因になりますので、定期的に清掃が必要です。
当店では「6カ月安心点検」でも、ここは作業項目となっています。


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その駆動系ケースの中に収まっている、スタータースピンドルギヤ。

削りカスでコテコテに・・・
エンジンスターターモーターの回転をエンジンに伝える為の部品ですが、動きが悪いと始動不良の一因になってしまいます。


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清掃してスムーズにモーターの回転を伝え、用が無いときはちゃんと引っこんでおくように整備。

キックスターターを装備するスクーターは、ここでキックギヤの点検清掃、グリスの塗り替えなどを施し、スムーズに動くようにしておきます。
キックスターターはバッテリーが弱ってしまってエンジンがかからない時に重宝します。
ですが、いざ必要となった時、削りカスや錆び付きなどで使えなくなってたりって事例が多いんですよ~

このリード110にはキックスターターの装備がありませんので、なおさらスターターモータースピンドルの点検が必須


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駆動変速系統の点検完了です。
キレイになったでしょ。
点検整備の基本になってくる作業は、徹底したクリーニングです。

例えば、

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タンデムステップの格納部分です。

普段はカバーに隠れて見えません。
ホコリなどで汚れて、動きがギシギシになってます。

これを、

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このように清掃し、給油をしておきます。


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センタースタンドも、

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このように

スタンドの動きが悪く上がり切らなかったり、軸が錆び付き始めてギシギシ異音がなったり。
異音は摩耗を加速させていることでもありますので、そうなる前に処置をする。
それが点検ですよね。


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エアクリーナーエレメント。
2万キロ無交換になってしまいました・・・
コテコテに汚れています。

エンジンに供給されるエアが吸いにくくなってしまいますので、燃費、パワーのダウン、燃焼効率の悪化によるカーボンの堆積など、良い事ありません。


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無条件で強制新品交換です。


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スパーク(点火)プラグです。

こちらも2万キロ無交換。良くガンバってくれました。


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スパークプラグの居場所は、あ~んなにカバーの奥・・・
簡単なようで、ミスると大事になりがちな定期交換部品です。

当ブログ記事「スパークプラグの罠?」


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リヤブレーキ周りの分解整備点検。

取り外したマフラー、傷が付きやすい下側に錆びが出ている物が多いので、この時に洗浄+錆止め耐熱ペイントを施します。


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リヤブレーキシュー

残量と当り面の確認修正、軸受け部分の清掃グリスアップをします。
ブレーキ鳴きなどの現象も、この処置を施すと改善します。


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ホイール、タイヤの点検。

取り外して部品単体で洗浄します。
このときに洗剤を使って洗いますので、微妙なタイヤのエア漏れも点検できて一石二鳥


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フロントブレーキ

油圧式のディスクブレーキです。
ブレーキキャリパーもコテコテ・・・


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可能な限り分解して清掃、点検して組上げます。
パッドの残量はもちろん、油圧ピストンのスムーズな動きをキープするために手を入れます。


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ホイール取り外し時に、サスペンション、ステアリングベアリング等の点検も行います。


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フロント足回り完了




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ヘッドライトカバーを取り外します。

まあ~ 中が汚い
とりあえず清掃

その後、

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油圧ブレーキのブレーキオイルの交換です。
茶色に変色したブレーキオイル・・・

ブレーキオイルは2年毎に交換が理想です。
車検のある車、バイクは、車検ごとの定期交換部品に指定されているぐらいです。

車検の無い原付バイクや軽二輪クラスなど、ずっと交換せずに乗ってしまっていませんか?
ブレーキの部品です。安全のため、定期交換を強くお勧めします!


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古いブレーキオイルを抜き取っているところ。


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新品のブレーキオイル(透明)が出てくるまで、新品を補充しながら抜き変えます。


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ブレーキオイルのリフレッシュ完了!


続きまして、

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コンビブレーキ「前後連動ブレーキ」の作動部分の点検調整。

ホンダのスクーターの多くに装備されるコンビブレーキ、機種により制御部分の構造が違いますが、リード110はここにあります。
安心なブレーキシステムですが、しっかり点検調整がされていてこその安全装備です。



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フロントカバーを取り外し、バッテリーさん、こんにちは!久しぶり

なんと、新車から一度も弱ったりせずにガンバってくれています。
ゆうに5年以上経過。

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まー この中もきちゃない

バッテリー電圧の点検をします。

12.5ボルト・・・
正常なバッテリーは、理想では12.8ボルト辺りが欲しいところです。

取り外して、補充電をします。

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補充電後は一時的に12.8ボルト以上になりましたが、1日放置して電圧の低下を診てみます。
平均寿命を超えたバッテリーなので、たぶん電圧が落ちてしまうでしょう。

毎日乗ってバッテリーが活性化されていたバイクが、たまにしか乗らなくなります。
交換をお勧めするためにテストですね。

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オプションで装着されている「グリップヒーター」
こちらも電気を消費するパーツになりますので、使用時の電圧の動きもチェック。

やっぱりバッテリーさん、新品さんに交代かな。



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水冷式エンジンを搭載するリード110には、ラジエター水のタンクがあります。

写真ではタンクのロアレベルより減ってしまっています。
ラジエター水は4年ごとの交換がお勧めになっています。


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ラジエター、エンジンなどからラジエター水の漏れが無いか点検して、新品に交換。




え~・・・と
まだまだあるんですが・・・

エンジンオイルや灯火装置などなど、
書き出したらキリが無いくらいの項目の点検です(笑)


作業が完了したら、

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点検テストラン

これ、点検では非常に大事な作業のひとつです



このように、当店の定期点検は、作業内容の割にかなりリーズナブルな料金設定になっています。
当店のお客様には、安全で快適なバイクを永く乗って頂きたいと思っています。

ホンダパルスウイング 整備料金表


定期的な点検、大事です。
忙しくて点検に出せないといった場合等、代車のご用意やご自宅までのお引き取りも行っていますよ。

ご相談、お待ちしております。












スロットルのアイシング

こんばんは~!

店長の山口です。


今日もほんとに寒かったですね~
朝から氷点下・・・

日中もほとんど気温は上がらず、お客様が立ち寄りやすいオープンな当店ピット(笑)は、まるで冷蔵庫の中・・・((゚Д゚ll))


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お昼前、洗車をしようとブラシを持つと、このとおり・・・

洗剤ごと、ブラシもスポンジも凍ったまま~

こうも気温が低いと、なにかと効率悪いですね。
身体も動きが鈍るし・・・
指先が悴んで、思うように作業が進まね~

でも、後半は対応策が見つかりました

近所をちょっとランニングしてきて身体を温め、あとはそれをキープするように一心不乱に作業する
もう機敏に動き過ぎて、明日筋肉痛になるくらいに

これですね(笑)


いや~・・・しかし寒すぎ







今回の記事は、今日のような気温が低い時に起こったトラブルについて。


先月、この冬何回かめの「最強寒波君」がやって来た日、
午前中にお客様からお電話が。


なんでも、早朝にスクーターで通勤中、途中でバイクが止まらなくなったと・・・
止まろうとしてもブレーキを掛けていないと進んでしまうとのこと。


スクーターなので、自動遠心クラッチのリターンスプリングが切れて、クラッチがつながった状態になっているのかな・・・?

ひとまず、帰宅する際に怖いので診て欲しいとのことでしたので、お勤め先まで念のため代車を積んでお伺いしてきました。

お昼過ぎに到着、さっそくバイクを診せて頂いたのですが、、、

あれ?
なんとも無いよ?


症状が発生した時のことを詳しくお伺いすると、時間は朝の7時前。
緩い坂道の直線道路を登っていって、下りに差しかかったあたりから違和感を感じられ、その後の信号待ちでブレーキを掛けていないと飛び出しちゃう勢いでエンジンが唸って・・・

お勤め先まであと少しだったので、なんとかブレーキを握りながら辿り着いたと・・・



なるほど、、、
クラッチじゃないですね。



お勤め後のお帰りには代車を使って頂くこととして、バイクをお預かりしました。

おそらく、
アイシング現象では?


この日のような気温が非常に低く、雪が降りそうな湿気もある条件で発生する現象で、エンジンに燃料と外気を吸いこむキャブレターの中が凍りつくことで発生するトラブルです。

症状としてはエンジンが止まってしまったり、不調になったり。

また今回のように、スロットル(アクセル)グリップの開閉に連動して動くキャブレター内にあるスロットルバルブが凍りつく現象も。
スロットルバルブが開いた状態で凍りつき、スロットルグリップを戻しても開いたままになってエンジン回転が下がらないんですね・・・

怖い怖い


現在主流のフューエルインジェクション(FI)車ではこの現象は起こりにくいのですが、少し前のキャブレター車では機種により発生の可能性があります。


対策としては、気温が低すぎるときは急激にアクセルを回さないとか、アクセル全開状態を避けるとかぐらいしか無いのですが、少しでも発生しにくいように処置をすることとしました。


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バイクは、ホンダ クレアスクーピー

この機種はアイシングでの事象をあまり聞かないのですが、ひとまず可能性を潰していきます。


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キャブレターにアクセス。
・・・の前に、かなりキャブ周りが汚れていたので、まずクリーニングしました。

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キャブレターを摘出。

バキュームピストン式のキャブレターなので、アイシングでのスロットルバルブ張りつきは珍しいのですが・・・
また、スクーピーの場合はラジエターの冷却水をキャブレターにも供給して、キャブ本体の温度が低くなりすぎるのを防ぐ「キャブヒーター」も装備しています。

なので、スロットルワイヤーやその関連部分も、清掃、点検、注油をして行きます。
汚れは水分を保持して凍りつく原因になりますし、油分がまったく無い状態も凍りついた時に貼りつく原因になります。


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吸入負圧で開く、負圧式スロットルバルブ。
アクセルグリップに連動して動くバルブは別にあるのですが、こちらも汚れや小キズがひどいので清掃と修正を行います。


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簡単なキャブレターオーバーホールになっちゃいましたね。


しかし、アイシング現象が発生している状態で原因個所の確認が出来ませんので、可能性のあるところは万全にしておきましょう。


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ここで凍りつく可能性は低いですが、ハンドル側のスロットル関連部品をクリーニング、注油をしておきます。
めちゃアクセル操作が軽くなりました



ちなみにアイシング現象によるスロットルバルブ固着は、スロットルワイヤーがオープン(開く)側だけを装備した機種で起こります。

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スロットルバルブを閉める動作を、キャブレター側のリターンスプリングで行っています。
スプリングのバネの強さでは戻せない凍りつきが発生すると、エンジン回転も下がらなくなってしまいます。



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スロットルワイヤーがオープン側とクローズ側の2本装備した「強制開閉式」は、キャブレターのリターンスプリングに加えてアクセルを戻す動作に連動してクローズ側ワイヤーを引っ張ることが出来ますので、この現象は起きにくいので安心。


少し年数の経過したバイクは、普段は快調でも極端に寒かったり、または暑かったりした時に思わぬトラブルが発生するものですね。

定期点検などでのクリーニングや注油も、トラブルを未然に防ぐ手立てとして大切になります。



今回の作業のクレアスクーピー。
その日のうちに作業完了。
代車で直接お店に寄って頂き、お返し致しました。

その後さらに強烈な寒波君が何度かやってきていますが、症状の再発は無いようです。

明日もさらに低温が続くようですので、徹底的にやっておいて良かった♪



ではでは、
明日は私、一日講習で缶詰に・・・

朝も早いので凍結大丈夫かな~Σ(ω |||)